2020年9月14日  

 

農林水産大臣 江藤 拓 殿

 

JCFU全国沿岸漁民連絡協議会

               共同代表   高松幸彦(北海道)

                 同    瀧澤英喜(岩手県)

                 同    鈴木重作(山形県)

                 同    鈴木正男(千葉県)

                 同    岡田三市(三重県)

                 同    杉本武雄(和歌山県)

                 同    笠岡義雄(愛媛県)

                 同    宮崎義則(長崎県)

 

   有明漁民の生活を守り諫早湾の開門調査と和解協議を求める要望書

 

 有明海では国や県が様々な再生事業を行っています。しかし、漁船漁業においては、

 一向に漁獲は上向かず、後継者難で、有明海の漁船漁業そのものが消滅の危機にあります。

 漁場改善のためには、諫早湾の開門調査が不可欠ですが、国は「開門によらない基金による和解」

 という立場を崩さず、水門開放を命じた確定判決(2010年12月、福岡高裁)の不履行に対する

 制裁の免除を求めて裁判で争っています。

 この裁判で最高裁は、2019年9月、国の主張を退け、福岡高裁に審理を差し戻しました。

 確定した判決を履行することは国の義務であり、判決を守らなくてよいことになれば

 司法制度が成り立ちません。

 水産庁は、沿岸漁業を守る立場から、有明海再生に不可欠な諫早湾の開門調査を実施できるよう、

 関係機関と調整を図ること。また農水省は「開門によらない基金による和解」という立場を撤回し、

 前提なしの和解協議に応じるようここに強く要望します。

 

 

               連絡先:JCFU全国沿岸漁民連絡協議会事務局

                 千葉県勝浦市松部1963の2 千葉県沿岸小型漁船漁業協議会内

                  電話:0470-73-5640