2019年6月4日
「持続可能な漁法による健全な海での漁業」を誓う
国際宣言署名企業に対する、産卵クロマグロの漁獲中止を求める要望書
マルハニチロ株式会社
代表取締役社長 伊藤 滋 殿
日本水産株式会社
代表取締役会長 細見典男 殿
JCFU全国沿岸漁民連絡協議会
共同代表
高松幸彦(北海道留萌海区漁業調整委員)
瀧澤英喜(岩手県漁民組合副組合長)
鈴木重作(山形県漁協・庄内おばこサワラブランド推進協議会・顧問)
鈴木正男(千葉県漁業調整委員)
岡田三市(三重県三重外湾漁協)
杉本武雄(和歌山県漁業調整委員)
笠岡義雄(愛媛県うわうみ漁協副組合長)
宮崎義則(長崎県対馬市曳縄漁業連絡協議会会長)
全国理事
下山浩助(北海道戸井漁協・津軽海峡まぐろはえなわ漁業船団総船団長)
泉 徳隆(青森県大間漁協・下北北通鮪延縄協議会長)
能登勝男(青森県奥戸漁協・大間漁協まぐろ延縄部会副会長)
嶋津圭一(千葉沿岸小型漁協はえなわ部会長)
片山 勇(三重県三重外湾漁協)
松村宗典(長崎県対馬市美津島町漁協)
高橋拓也(沖縄県八重山漁協)
監査
根本勝洋(茨城県那珂湊漁協)
顧問
梅野萬寿男(元:長崎県対馬市曳縄漁業連絡協議会会長・厳原漁協)
宇津井知可志(元:長崎県対馬市曳縄漁業連絡協議会会長・上対馬漁協)
私たちJCFU全国沿岸漁民連絡協議会(会員数:1万1000人)は、沿岸・家族漁業の振興を願う立場から
ここに要望書を提出します。
要望内容
私共、全国の沿岸クロマグロ漁民は近年のクロマグロの漁獲管理により、きびしい経営状況におかれてい
ます。そのことから、私共は太平洋クロマグロ資源の回復と、その持続的利用を強く願っております。
貴社は、2016年にストックホルム・レジリエンス・センターの科学者らが提唱した持続可能な水産業
を構築していく国際宣言「SEAFOOD BUSINESS FOR OCEAN STEPWARDSHIP (海洋管理のための水産事業)」
に署名し、持続可能な水産業の構築を誓われました。
このような持続可能な水産業を構築していこうとの貴社の取り組みに対しては、敬意を払うものであります。
昨年、産卵クロマグロ漁獲自粛の要望書を貴社に提出しましたが、依然、貴社に所属する大中まき網船が春夏期
に産卵クロマグロを対象に操業を続けています。これらの漁業行為は「持続可能な漁法による健全な海での漁業」
を誓った国際宣言にふさわしいものではありません。
太平洋クロマグロの資源の現状を鑑み、貴社が世界の水産業界のキーストーンアクターとして、産卵クロマグロ
に対する大中まき網での漁獲をただちに停止されることをここに強く要望します。
なお、本要望に対する貴社の回答を6月20日までに下記にお送り下さるようお願いいたします。
JCFU全国沿岸漁民連絡協議会事務局
千葉県勝浦市松部1963の2 〒299-5241
千葉県沿岸小型漁船漁業協同組合気付