2021914

総理大臣 菅 義偉 殿

 

原発汚染水の海洋放出をやめて「大深度地中貯留」処分方式の検討を求める要望書

 

                              JCFU全国沿岸漁民連絡協議会

 

 政府は、今年4月に福島第1原発からでる処理汚染水を海洋放出する方針を決定しました。

私たちJCFU全国沿岸漁民連絡協議会は、昨年10月と今年4月に総理大臣はじめ関係閣僚に、汚染水を海洋放出しないよう求める要請書を、また今年4月の海洋放出の政府決定に対し、抗議声明を出しました。私たち沿岸漁民は、海を汚染し水産業界に苦難を持ち込む原発処理汚染水の海洋放出には断固反対するものです。

さて、私たちは、海洋放出に代わる方法として「大深度地中貯留処分方法」(別添資料)を提案いたします。これは1000m以上深い地下にある貯留層へ薄めた処理水を圧入する方法です。

この「大深度地中貯留」は海洋放出に比べてはるかに安全な汚染水処理方法です。そして四つの長所があります。

(1)  速い:わずか3~5年で全ての汚染水タンクを空にできます。

(2)  確実:経産省主導のCCSプロジェクトにおいて、30万㌧の二酸化炭素を圧入処理した実績があります。

(3)  風評被害の懸念が少ない:1000年以上も地上には漏れません。

(4)  リーゾナブルなコスト:凍土壁のコストの僅か五分の一です。

政府におかれては、福島漁民はもちろん日本の水産業のために、ぜひ本方法での汚染水処理を検討されますよう、ここに強く要望いたします。

 

JCFU全国沿岸漁民連絡協議会事務局 〒299-5241

        千葉県勝浦市松部1963の2 千葉沿岸小型漁協内 

 Mail: anihira@cocoa.ocn.ne.jp

JCFU ホームページ:https://jcfu.jimdofree.com

 

     (JCFUホームページに、「大深度地中貯留」方式の説明があります)